がめつい
がめついとは、利益に対して抜け目がなく、押しが強いこと。
【年代】 昭和時代〜 【種類】 −
がめついの解説
がめついとは自己の利益に対して抜け目がなく押しが強いことを言い、『けち』『せこい』に通じる言葉である。がめついに似た言葉に『貪欲』がある。ただし『貪欲』は良い意味でも使われるのに対し、『がめつい』は嫌みを込めて使われることが多く、良い意味ではほとんど使われない。
がめついは東宝芸術座で1959年(昭和34年)から行われた戯曲『がめつい奴』のヒットともに当時の流行語となった。
がめついといえば・・・
がめついといえば、解説中にも出てきた『がめつい奴』でしょう。
『がめつい奴』は劇作家:菊田一夫(1908-73)による作品で1959年10月5日の初演から9ヶ月(372公演)という日本劇団史に残るロングラン記録をもつ(この記録は1983年、劇団四季の『キャッツ』に破られるまで不動であった)。1960年には三益愛子(1910-)、森繁久弥(1913-)、高島忠夫(1930-)というキャストで映画化、更に1994年には田中美佐子(1955-)、ラサール石井(1955-)といったキャストで舞台公演されている。
【菊田一夫のプロフィールと主な作品】
1908年(明治41年)3月1日、神奈川県横浜市に生まれる。
幼少時代は養子に出され、台湾で育ったり、大阪へ連れてこられ丁稚奉公させられるるなど不幸ともいえる環境で育っている。丁稚奉公をしながら同人誌に寄稿するなど文学の世界に入り、1925年には上京。そこで転機ともいえるサトウ・ハチローとの出会いを迎える。サトウ・ハチローの紹介で浅草国際劇場の文学部に入り、後に劇団『笑ひの王国』(三谷幸喜の映画『笑の大学』のセリフにも出てくる劇団)の座付作家となる。以後、次々に話題作を作り、1955年には東宝の取締役に就任。
劇の原作以外に小説も手がけるようになるが、1973年に65歳の若さで病死している。1976年から命日の4月4日にが授与される菊田一夫演劇賞は演劇界で最も権威ある賞と言われ、この賞により名前だけは知っているという若い人も少なくはない。
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