鞍替え
Kuragae
鞍替えとは、仕事や所属(会社・組織・団体)をそれまでとは別のものにかえること。
【年代】 江戸時代~ 【種類】 -
『鞍替え』の解説
鞍替えとはもともと芸者や遊女がそれまで勤めた店から別の店に変わることをいった。ここから、水商売以外でも仕事や会社、それまで所属していた組織から別の場所にかわることを鞍替えという。
この言葉が用いられはじめた江戸時代、遊女が勤める店のことを郭(くるわ)と言ったことから、店を変えることを郭替え(くるわがえ)と呼び、そこから鞍替えとなったとする説。また、当時の遊女は店に住み込みで働いたことから、店を変える=寝座(ねぐら)を変えるに繋がり、この寝座(ねぐら)の座(くら)から“くらがえ”と呼び、鞍替えという字があてがわれたとする説など諸説ある。
現代、鞍替えというと本人の意思や事情で所属をかえるという場合が多いが、GHQによる公娼廃止指令や売春防止法が制定される以前は、利潤のあがらなくなった遊女の転売など、店側の意思による移動というニュアンスが強かったようである。
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