札付きのワル
Hudatuki No waru
札付きのワルとは、悪名が周囲に知れ渡っている不良のこと。
【年代】 江戸時代~ 【種類】 -
『札付きのワル』の解説
札付きのワルの【札(ふだ)】とは、『人別帳』という江戸時代に使われた現在の戸籍に相当するものに貼られた札(付箋やシールのようなもの)のこと。当時、『連座制』という罪を犯した当人だけでなく、その家族や隣近所~同じ集落に住む者も処罰の対象とする制度があった。このため、普段から素行の悪く、大きな犯罪を犯しそうな者が家族に出たときは『勘当』という形を処置をし、処罰が家族に広がらないようにした。こうして勘当となった場合、人別帳から名前を消すため、名前の上に貼られるものが【札(ふだ)】にあたる。
ここから【札】が貼られるほど周囲も認めている悪人ということで、悪名が周囲に知れ渡るほどの不良のことを札付きのワルという。なお、【ワル】の部分は漢字【悪】の他、【不良】と書いてワルと読ませることもある。
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