娑婆
Shaba
娑婆とは、刑務所にいる人からみた外の自由な世界。
【年代】 江戸時代~ 【種類】 不良・ヤクザ用語
『娑婆』の解説
娑婆とは仏法では人が生きる世界を指し、世界四苦八苦の苦しみに耐える自由のない世界としている。しかし、俗語的に娑婆は刑務所に入っている人にとっての外の自由な世界を意味する。これは江戸時代、遊郭を娑婆に対する極楽安堵の地と例えていたが、遊郭で働く女郎からは「娑婆(外の世界)こそ自由の世界」になるためで、意味は逆だがどちらも人が普通に暮らす世界をさす意味では変わっていない。
俗語的意味で娑婆がよく聞かれるのはドラマなどの出所シーンにおける「シャバの空気はうめえ」というセリフで。また、日常生活でも合宿中の生徒や新入社員、人里離れた地で勤務する人など自由のきかない生活をしている人が「早くシャバに戻りたい」といった形で使用する。
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