かべす
Kabesu
かべすとは、劇場通語で菓子・弁当・鮨(すし)のこと。
【年代】 江戸時代 【種類】 -
『かべす』の解説
かべすとは菓子・弁当・鮨(すし)の頭文字で、江戸時代の劇場関係者や劇場通の間で使われた言葉である。江戸時代、歌舞伎は昼・夜一日通して観劇するのが通例であった。土間で観劇する一般客のところには茶屋から菓子、弁当(六寸重箱に入ったおにぎりとおかず)、寿司が運ばれてくる。ここから一般客を「かべすの客」といい、質素な客を謗る言葉として使われた。こうした慣例や言葉は大正辺りまで使われた。2007年現在、当時を振り返るという催し的にかべすを振舞う劇場もある。
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