元サヤ・元鞘(もとさや)の意味・関連語を解説。元さや

元サヤ

元サヤとは、本来あるべき姿に戻ること。

【年代】 昭和時代~   【種類】 略語

 

『元サヤ』の解説

元サヤとは「本来あるべき姿(状態)に戻る」という意味の例え言葉『元の鞘に納まる』を略したもので、昭和後期から元サヤと略して使われるようになった。元サヤは夫婦やカップル、グループなどの人間関係で使われることが多く、例えばケンカで別居した夫婦が仲直りし、再び一緒に住む状態に戻ることをいう。また「元の状態に(よりを)戻す」という動詞として『元サヤする』、願望として『元サヤしたい』といった使い方もある。
ちなみに鞘(さや)とは刀身を納める筒のことで、貧困に苦しむ武士の中には魂である刀身を残し、鞘だけを売る者や逆に刀を持っているフリをするため刀身だけ売って鞘は身につける者があった。『元の鞘に納まる』ということは鞘と刀身が本来のセットの状態に戻ることから上記の意味で使われた。

スポンサードリンク

『元サヤ』の関連語